温泉ブログ(温泉ランド.com)の記事は、AI(Claude)に下書きを書いてもらっている(486本書いてもらったときの話)。
その下書きは、改行が少なかった。1つの段落に、文がいくつも続いていた。
公開する前に、僕が手で直したこともある。読まれそうな記事のときは改行を入れ直したが、直さずに出したときもあった。決まった基準はなかった。だから、記事によって形がばらばらだった。1文ごとに改行を入れて、2〜3文ごとに段落を分けたほうが、スマホでも読みやすい。
10月16日、AIが下書きの段階でこの形にそろえるようにした。長野の浅間温泉の記事からだ。これで、新しく作るクラスタの記事は、はじめからこの形で出せるようになった。
ただ、それより前に公開した記事は、古い形のまま残っていた。この記事は、その後片付けをAIにまとめて頼んだ話だ。
まず数えたら、6倍あった
このブログは、温泉地ごとに、多くは5〜6本の記事を組にして出している。エリアガイド、おすすめ宿7選、夕食7選、車なしの行き方、1泊2日のモデルコースなどだ。この組を「クラスタ」と呼んでいる。
作業の指示書は、別の会話のAIが書いて、この会話のAIに渡したものだった。そこには、古い形のまま残っているクラスタは「およそ30か所」とあった。
この会話のAIは、何も書き換えずに、まず数えた。結果はこうだった。
| 数えたもの | 数 |
|---|---|
| 公開している記事 | 1,322本 |
| そのうちクラスタの記事 | 189か所・1,037本 |
| 直す所がある記事 | 1,032本 |
| 直す段落 | 14,455か所 |
30か所ではなく、189か所あった。6倍あまりだ。直す段落は、1本あたり14か所ほどになる。
1,037本と1,032本の差の5本は、直す所が無かった記事だ。4本は、新しい形で作っていた浅間温泉の記事だった。もう1本は、霧島温泉の車なしの記事で、もともと直す段落が無かった。
AIの見込みでは、全部やると1本あたり約30秒、合わせて約10時間かかる。
1か所だけで試した
僕は、まず1か所だけで試すように答えた。
AIは、埼玉の秩父温泉の6本だけを書き換えて、そこで止めた。確かめたのは次の3つだ。
- WordPressに保存された本文が、送った本文とぴったり同じか
- 宿カードの数が変わっていないか。宿カードは、記事の中で宿の写真や予約のリンクを並べた枠のことだ。公開ページで、宿へのリンクの種類も数えた
- 公開ページで、1文ごとに改行されて見えるか
6本とも問題は無かった。僕の返事は短かった。
残りも全部やって
変えてよいのは改行と段落の区切りだけ
書き換えの決まりは、こうだった。
- 文を「。」「!」「?」で区切って、文と文の間に改行を入れる
- 3文を超える段落は、2〜3文ずつに分ける
- 文の中身は、1文字も変えない
触らない所も決めてあった。
- 表、箇条書き、見出し、宿カード
- すでに改行が入っている段落
- 太字やリンクが、文をまたいでいる段落。分けると、太字の始まりと終わりが別の段落に割れてしまうからだ
もう1つ、WordPressの「ブロックエディタ」で書いた記事が25本あった。ブロックエディタは、段落を1つずつの部品として扱う編集画面だ。この25本は、段落を分けるときに部品ごと分けるようにした。そうしないと、編集画面で「壊れたブロック」と出てしまう。
前に、AIに記事を1か所だけ直させたら、頼んでいない場所が壊れたことがある(そのときの記事)。今回は、変えてよいのを改行と段落の区切りだけにしぼった。文の中身は1文字も変えない。そのうえで、1本ずつ確かめた。
9時間あまり、裏で回した
残りの書き換えは、朝7時前に始まった。
途中で、僕はAIにこう伝えた。
作業に関して、一番効率よいように作業によってモデルを調整して、クオリティに問題が出る用なら安いモデルじゃなくていい
AIの答えは、今回はAIのモデルを使っていない、というものだった。決まった手順の繰り返しなので、スクリプトだけで回している。スクリプトは、決まった手順を自動でくり返す小さなプログラムのことだ。AIによると、これなら費用はかからず、どの記事にも同じ決まりが当たる。
1本ごとの流れは、こうだった。
- 公開ページを開いて、宿カードの数を数えておく
- 公開中の本文を取ってきて、控えに保存する
- 書き換えて、WordPressに送る
- 保存された本文と、公開ページの宿カードの数を確かめる
サーバーへの問い合わせのあいだは、5秒ずつあけた。このサーバーは、続けて何度もアクセスされると、しばらくのあいだ全部断ってくる。
途中で2回止まった。
1回目は、105か所目の温泉地だ。宿カードを数えるために公開ページを開く所で、つながらなかった。止まった記事は、まだ書き換えていなかった。だから、10分待ってやり直したら済んだ。
2回目は、最後の189か所目、蔵王温泉の車なしの記事だ。本文を送ったあと、サーバーの返事が時間切れになった。書き換えが届いたかどうかが分からない。
ここでAIは、やり直しに任せず、自分で確かめた。もし届いていたら、やり直しのときは「直す段落なし」として飛ばしてしまい、宿カードの数を確かめないからだ。確かめると、本文は予定どおりの形で、宿カードも6つのままだった。
AIの見込みは、途中で「7〜8時間」に変わった。実際に最後の1本が終わったのは、夕方4時過ぎだった。9時間あまりかかったことになる。
終わったあと、全部を数え直した
最後にAIは、189か所・1,032本を、もう一度全部数え直した。直す段落は0になっていた。
送った本文と保存された本文が違う記事も、宿カードの数が変わった記事も、0本だった。
ただ、1本ずつ画面で見たわけではない。AIの報告で、公開ページを目で見たとあるのは、最初の秩父だけだ。あとは、保存された本文の一致と宿カードの数で確かめている。
控えは、1本ずつのものと、書き換える前に全記事を一度に取ったものの、2種類ある。
同じことをしたい人へ
公開済みの記事をまとめて書き換えるときに、真似できる手順だ。
- 公開中の本文を元にする。 手元の下書きのファイルから作り直してはいけない。公開したあとにWordPressで手直しした記事もありうる。手元から作り直すと、その手直しが消える
- 書き換える前に、控えをとる。 1本ずつ、書き換える直前の本文を保存する。始める前に、全部を一度に取った控えもあると安心だ
- 1か所で試す。 確かめる項目を先に決めて、少しだけ書き換える。見て良ければ残りに進む
- 書いたあとに数え直す。 送った本文と保存された本文が同じか、壊れると困る部品(僕の場合は宿カード)の数が変わっていないかを、1本ずつ見る。最後に全部をもう一度数えて、直す所が0になったかを見る
- 間をあけて送る。 僕の場合は、問い合わせのあいだを5秒ずつあけた。止まったら、10分待って1回だけやり直す。それでもだめなら止める。頭から回し直せば、直し済みの記事を飛ばして続きから進む作りにしておく
送っている途中で止まった記事だけは、道具に任せずに自分で確かめる。今回の蔵王の記事のように、届いたかどうか分からないものがあるからだ。
分かったこと
改行のそろえ方は、下書きの段階で道具にやらせれば、これから作る記事には効く。でも、それまでに出した記事は残る。後片付けは別にいる。
量は、数えるまで分からなかった。「およそ30か所」は、数えたら189か所だった。先に数えて一覧を見たから、1か所で試してから進む、という順番を取れた。
決まった手順の繰り返しは、AIに1本ずつ考えさせるより、AIに道具を作らせて回すほうがいい。会話の記録で見るかぎり、この9時間あまりに僕が書いたのは、「残りも全部やって」「続けて」と、モデルの選び方の一言だけだ。
おすすめ商品






