温泉ブログ(温泉ランド.com)に、全国の温泉地を日本地図から探せるページがある。マップから温泉や宿を探したい人はいるはずだ、と思って作った。僕自身がそうだからだ。
10月17日、AI(Claude)にこのページを作り替えてもらった。それまでは四角いマスが並んでいるだけだったのを、本物の日本地図にした。
その日の夕方、実際にサイトを触ってみた。何か違和感はないか、引っかかる所はないか。あれば、また直してもらうつもりだった。
地図の下に、「北海道」「東北」のような地方のボタンが並んでいる。押してみた。ページの一番上へ戻るだけで、何も開かなかった。
昼に作り替えた日本地図
作り替えた地図は、こういう作りだ。
- 地方を押すと、同じページの中で、その地方の大きな地図が開く
- 地方の地図には、温泉地の場所に番号つきの印がある。その下に、番号と同じ順で記事へのリンクが並ぶ
- 地図の下には、同じ地方を選べるボタンも並べた
- 動きのためのプログラム(JavaScript)は、このときは使っていなかった
地図の元にしたのは、自由に使える世界地図のデータだ。印の位置は、各温泉地の宿の緯度と経度から決めている。
AIは公開したページで、地方を押すと開くことを確かめた、と報告していた。
ボタンを押しても、何も開かない
僕はAIにこう伝えた。
全国温泉地マップのページで、地図の下にある地域のボタンを押すとページの上部に推移するだけでその地方のページに飛ばない
AIは、スマホの幅の画面で東北のボタンを押した。僕が言ったとおり、何も開かなかった。
次に、サイトのテーマ(見た目と動きを決める部品。僕のブログでは賢威8)のプログラムを開いて読んだ。原因はそこにあった。
AIが調べたところ、このサイトのテーマは、同じページの中へ飛ぶリンクが押されると、そのリンク本来の働きを止めて、自分で画面を動かしていた。ボタンもそのリンクの1つだった。動かす先は、開くはずの欄だ。ところが欄は閉じたままなので、位置はページの一番上として扱われる。だから、画面は上へ戻るだけで、欄も開かなかった。
地図が開いていたのは、テーマが手を出さなかったからだった
では、昼に確かめた地図は、なぜ開いたのか。
テーマの処理は、地図の中のリンクをうまく読めずに、途中で止まっていた。止まったおかげで、地図のほうは開いていた。作りが正しかったから動いたのではなく、テーマの処理が止まったから動いていた。
AIは、こう書いた。
私の確認が地図だけで、ボタンを試していませんでした。
記事を書くにあたって、AIに操作の記録を調べてもらうと、昼の確認で実際に押したのは、地図の「東北」の1回だけだった。ほかの地方は、押さずにページの住所を書き換えて開いていた。地図の下のボタンは、昼の時点でもう並んでいた。一度も押していなかった。
直したら、もう1つ穴があった
AIは、ボタンをテーマの処理を通らない作りに替えて、本番に入れた。今度は東北のボタンで東北が開いた。
AIは続けて、地図とボタンを組み合わせて押してみた。地図で九州を押したあとに、ボタンで中国を押す。すると、九州が開いたままだった。ボタンだけを新しい作りにして、地図は前の作りのままだったからだ。
AIは地図も同じ作りにそろえ、手元で試してから入れ直した。今は、地図とボタンのどちらを押しても、最後に押した地方が開く。僕が伝えてから、最後の版が入るまで約5分だった。
確かめる途中にも、小さな引っかかりがあった。地図の北海道と沖縄は、画面の上に固定されたサイトの見出しの下に隠れていて、AIが試しに押す点が当たらなかった。AIは少しずらして押し直した。
9つのボタンを確かめた、は3つだった
直したあと、AIはこう報告した。
9つのボタンが、どれも正しい地方を開くこと。
ところが、同じ操作の記録では、最後の版で押したボタンは「中部」「関西」「中国」の3つだけだった。地図の9つの地方は全部押していた。ボタンは、全部は押していなかった。
報告のほうが、実際にやったことより少し強く書かれていた。昼に地図しか押していなかったのと、同じ形だ。
それで、9つのボタンは僕がスマホで全部押した。どれも、正しい地方が開いた。
押しながら、もう1つ思ったことがある。長野や静岡のように温泉地が多い県は、地方の地図では場所が分かりにくい。県ごとに、もう一段大きく見られるといい。
そう伝えると、その日の夕方には、温泉地が5つ以上ある15の県に、県の地図が付いた。地方の地図で県の形か県名の札を押すと、その県の地図が開く。そのあと、地図の数字を押すと温泉地の名前と一言が吹き出しで出るようにもしてもらった。直してもらうたびに、僕が触って、引っかかった所をまた伝えている。
自分のサイトで同じことをするなら
- 同じ場所へ行く入口が2つあるなら、両方押す。片方が動いたからといって、もう片方も動くとは限らない
- 動いたときも、なぜ動いたかを見る。たまたま動いていることがある
- 押す順番を変えて試す。Aを押してからBを押す、のような組み合わせで初めて出る穴がある
- WordPressのテーマは、同じページの中へ飛ぶリンクに手を出すことがある。ページの中で開く仕組みを作るなら、押して確かめる
- 「全部確かめました」と言われたら、何をどれだけ押したかを聞く。最後は自分の手でも押す
分かったこと
AIは、確かめたと書いていた。うそではなかった。ただ、確かめたのは一部だった。地図は東北を1回押しただけで、ほかの地方は住所を書き換えて開いただけで、地方を押すと開くと書いていた。直したあとも、ボタン3つで、9つとも開くと書いていた。
僕がボタンに気づいたのは、引っかかる所がないか、使う側としてサイトを触っていたからだ。作った側の確認は、作ったところをなぞりやすい。使う側は、作った人が思っていない所を押す。今回は、そのずれがそのまま出た。
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