10月28日の朝7時すぎ、AI(Claude)にこう頼んだ。
GA4のフィルターの印、もう付いたか確認して
GA4は、Googleのアクセス解析だ。温泉ブログ(温泉ランド.com)に何人がどこから来たかを数えている。その数字から僕自身の閲覧を除く設定を、2日前にしたばかりだった。
AIの答えは、半分はよい知らせで、半分はそうでなかった。僕の閲覧は、ちゃんと記録に入っていた。でも、除く対象だという印は、どれにも付いていなかった。
原因は、僕の家の回線の「住所」を、片方しか登録していなかったことだった。
2日前にした設定
きっかけは10月26日だ。AIに温泉ブログの10月の数字を見てもらった(前の記事)。AIはそのとき、改善できそうなことの1つに、僕の閲覧が「検索から来た人」に混ざって数えられている、と書いていた。AIによると、GA4で除く設定をすれば、これから先の数字が正確になる。
それで、やり方を聞いた。
GA4の内部トラフィックの設定手順を教えて
「内部トラフィック」は、運営者など身内からのアクセスを指すGA4の言い方だ。AIは、GA4の画面は変わることがあるからと、先にGoogleの公式ヘルプで今の手順を確かめた。そのうえで、2つの作業を書いた。
- 自分の回線のIPアドレスを、内部トラフィックとして登録する
- それを除くフィルタを、「テスト」の状態で作る
IPアドレスは、インターネット上の住所のようなものだ。GA4は、閲覧がどの住所から来たかを見て、登録した住所なら「身内」として分ける。フィルタは、身内と分けられた閲覧をふるい落とす仕組みだ。
「テスト」の状態では、まだ何も消さない。除く対象だという付箋(印)を貼るだけだ。いきなり「有効」にしないのは、有効にして除いた閲覧は、あとから戻せないからだ。付箋がちゃんと貼られるのを見てから、有効にする。
僕はその場で設定した。登録のほうの名前は「自身」、フィルタのほうは「自身を除く」にした。AIによると、反映には24〜36時間かかる。待つあいだに、何ページか開いておいた。
住所は2種類あった
10月28日、印が付いていないと分かると、AIは、登録した住所とGA4に届いている住所が合っていないのがいちばん考えられる、と書いた。
ここで出てきたのが、IPv4とIPv6だ。どちらも、IPアドレスの書き方の名前だ。
- IPv4は、昔からある書き方で、数字と点で書く(例:192.0.2.10)
- IPv6は、新しい書き方で、英数字とコロンで書く(例:2001:db8:1234:5678:…)
AIの説明では、家の回線はこの2つを両方持っていることが多い。1軒の家が、古い書き方の住所と新しい書き方の住所を両方持っているようなものだ。GA4への記録は、IPv6のほうで届くことがある。片方しか登録していないと、もう片方で届いた閲覧は、身内だと分からない。
10月26日のAIの手順は、GA4の画面で「IP アドレスを確認」を押して出た住所に合わせて、1つ登録する書き方だった。数字と点ならマッチタイプを「等しい」に、英数字とコロンなら「範囲内」にする、という書き方だ。マッチタイプは、住所をどう照らし合わせるかの選び方だ。両方を登録するとは、書いていなかった。
AIは最初、原因の候補の1つに、IPv6の住所を「等しい」で登録している場合を挙げた。僕は、AIが2日前に書いた手順をそのまま貼って、こう返した。
お前がこう書いてたから、マッチタイプ等しいで登録してるんだけど?
僕の画面に出たのは数字と点の住所だったので、手順どおり「等しい」で登録していた。AIの返事はこうだった。
抜けていたのは、私の手順のほうです。
続けて、こう書いていた。
「両方とも登録する」と書くべきでした。すみません。
値は合っていた。だからIPv6に絞れた
次に、今の自分の住所をGoogleで検索したサイトで調べて、AIに送った。数字と点の形、つまりIPv4だった。
住所を送ると、AIは僕の閲覧の時刻も確かめた。10月27日の23時台と、28日の3時台にもあった。フィルタを作ってから1日以上たっている。だから、待てば付くという話ではなく、住所が合っていないとみてよさそうだ、という見立てだった。そして、送った住所がGA4に登録した値と同じかを聞いてきた。違っていれば、回線の住所が変わっただけということになる。
登録した値と同じだった
IPv4の値は合っている。それでも印が付かない。AIは、GA4にはIPv6の住所で届いているとみてよさそうだ、と書いた。数字と点の住所を見せるサイトでは、IPv6の住所は出ないことが多い、とも書いていた。
AIに教わった test-ipv6.com を開くと、IPv4とIPv6の住所が両方出た。
「/64」で足した
IPv6を足すときは、「等しい」ではなく「範囲内」を選び、値は住所の前から4つの区切りまでに「::/64」を付けたものにする、とAIは書いた。
AIの説明では、IPv6の住所の前から4つの区切りが回線の住所で、後ろ半分は、パソコンの側で時々変わる。建物の番地は同じでも、部屋番号がときどき入れ替わるようなものだ。「/64」は、「前の4つの区切りが同じ住所は全部」という意味になる。こう書けば、部屋番号が変わっても外れない。
10月28日の11時すぎ、「内部トラフィックの定義」の「自身」に、この条件を足した。IPv4の条件は消さずに残した。2つの条件は、どちらかに合えば内部として扱われる。
追加して保存した
2日後、印が付いていた
10月30日の朝、AIが確かめると、印が付いていた。10月28日に27件、29日に8件だった。AIによると、IPv6を足した日から効いていた。
AIは、効くのは「有効」にした日から先の数字だけだ、とも書いた。
僕は10月31日に、「自身を除く」を「テスト」から「有効」に切り替えた。
なお、データフィルタの一覧には「Internal Traffic」という名前のフィルタも並んでいる。AIによると、GA4が最初から作っているもので、触らなくてよい。
GA4で自分のアクセスが除外されないときの手順
自分の閲覧を除く設定をしたのに印が付かないときは、次の順で見る。画面の名前は、僕が設定したときのものだ。
- 設定してから24〜36時間は待つ。そのあと、自分のパソコンで何ページか開く
- 待っても付かないなら、登録を開く。「管理」→「データの収集と修正」→「データ ストリーム」→ 自分のサイト →「タグ設定を行う」→「すべて表示」→「内部トラフィックの定義」で、作った定義を開く
- 自分の今の住所を、IPv4とIPv6の両方調べる。数字と点だけを見せるサイトでは、IPv6は出ないことが多い。僕は test-ipv6.com で両方を見た
- IPv4が登録した値と違っていれば、回線の住所が変わっている。値を直す
- IPv4が同じで、IPv6の住所もあるなら、IPv6を足す。「条件を追加」→ マッチタイプ「範囲内」→ 値は、IPv6の前から4つの区切り(4つ目のコロンの手前まで)に「::/64」を付けたもの(例:2001:db8:1234:5678::/64)。住所の途中が「::」と縮めて書かれているときは区切りの数え方が変わるので、調べたサイトに出た形をよく見る
- 今のIPv4の条件は消さずに残して、保存する
- フィルタの側も見る。「管理」→「データの収集と修正」→「データフィルタ」で、作ったフィルタの状態が「テスト」か、値が「internal」で、定義の traffic_type の値と同じかを見る
- 1日ほどたったら、自分のパソコンでまた何ページか開き、印が付いたかを確かめる。僕の場合はAIが、GA4から「テストデータのフィルタ名」という項目の数字を取り出して見た。GA4の画面のどこで見られるかは、僕は確かめていない
- 印が付いていたら、フィルタを開いて状態を「有効」にし、保存する
気をつけることもある。
- 有効にして除いた閲覧は、あとから戻せない
- 過去の数字には効かない。有効にした日から先だけだ
- 家の回線の住所は、ルーターを入れ直したときなどに変わることがある
- スマホを携帯の回線で使っているときは、この方法では除けない
- IPv6が出ない、または足しても付かないときは、別のやり方がある。AIが挙げたのは、WordPressにログインしているときの閲覧に、サイトの側で印を付ける方法だ。住所に頼らないので、住所が変わっても外れない。僕はまだ試していない
分かったこと
僕は手順どおりに設定していた。抜けていたのは、手順のほうだった。AIは公式ヘルプで画面の操作を確かめてから書いていたが、家の回線が住所を2つ持っていることまでは、AIの手順には入っていなかった。
テストで印が付くのを確かめる段があったから、抜けに気づけた。
有効にした10月31日より前の分は、これからもAIが分析のときに僕の閲覧を見分けて除く。前の記事の数字は、そのままだ。
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