温泉ブログ(温泉ランド.com)は、温泉地ごとに5本の記事を組にして書いてきた。
数えてみると、実際に書ける温泉地の残りは50前後だった(その棚卸しの話)。
今のペースなら、そう遠くないうちに尽きる。
尽きたあと、何を書くか。
9月19日の夜、AI(Claude)に相談した。
1日あまりで、新しい形の記事を11本試しに作って公開した。
答え合わせは11月の初め。
この記事は、その途中経過になる。
僕の案は、データで止められた
最初に出したのは、自分の案だった。
楽天で予約の多い宿を、1軒ずつ深く紹介する記事はどうか。
AIは、先にSearch Console(Googleの検索の成績表)の数字を見た。
そして、この案は主軸にしないほうがいい、と答えた。
- 宿の名前で検索する人は、行き先がもう決まっている。公式サイトか楽天へ直接行く。実際、宿の名前で検索されたときの順位は46位で、クリックは0だった
- 泊まっていない宿を1軒で1記事にすると、楽天のページを言い換えるだけになる
- 人気の宿ほど、ほかのサイトもみんな書いている
データを見せられると、反論のしようがなかった。
「おすすめ宿7選」が、いちばん弱かった
AIが並べたのは、記事の型ごとの、検索結果に表示される回数だった。
公開からの日数の違いをならして、1本あたり30日で何回出るかに直してある。
| 記事の型 | 1本が30日で表示される回数 |
|---|---|
| ニュース・実用の記事 | 155回 |
| 車なしで行く方法 | 18〜20回 |
| 1泊2日のモデルコース | 6〜10回 |
| 温泉地の案内 | 6〜9回 |
| 夕食で選ぶ宿7選 | 3〜7回 |
| おすすめ宿7選 | 3〜5回 |
いちばん力を入れてきた「おすすめ宿7選」が、いちばん下だった。
「〇〇温泉 おすすめ 宿」で検索すると、大手の予約サイトが上を固めていて、11〜17位から動かない。
逆に強かったのは、雨の日や持ち物といった実用の記事だった。
検索結果に出たときに押される割合が8.8%で、全体の4倍ある。
熱海の持ち物リストは、1本で265回クリックされていた。
3つの型を試すことにした
そこで、AIの案と僕の案から、3つの型を選んだ。
| 型 | 中身 | 作った本数 |
|---|---|---|
| A:条件で選ぶ | 駅から近い、ペットと泊まれる、など条件で宿を選ぶ | 5本 |
| B:持ち物リスト | 温泉地ごとの1泊2日の持ち物チェックリスト | 5本 |
| C:出発地から選ぶ | 大阪から1泊2日で行ける温泉宿 | 1本 |
Cは僕の思いつきだ。
温泉のショート動画の数字を見ると、なぜか大阪の人がよく見てくれている。
それなら、大阪から行ける宿の記事があってもいい。
Aの材料は、手元にすでにあった。
これまで150か所以上の温泉地を書くために調べた宿の情報に、「駅から徒歩何分」「ペット可」「貸切風呂は無料か」が入っている。
条件ごとに数えると、こうなった。
| 条件 | 当てはまる宿 |
|---|---|
| 最終チェックインが22時以降 | 199軒 |
| 駅から徒歩5分以内 | 116軒 |
| ペットと泊まれる | 62軒 |
| 貸切風呂が無料 | 39軒 |
| 自炊・湯治ができる | 24軒 |
湯治の宿は、10選ではなく8選にした
自炊・湯治の記事を作るとき、「湯治」「自炊」と書いてある宿は24軒あった。
ところが、炊事場があるか、布団を自分で敷くかといった泊まり方の決まりまで宿のページに書いてあるのは、8軒だけだった。
10軒にそろえるために、分からない宿で水増しはしなかった。
記事は「湯治宿8選」になった。
書いていない事実は書かない、というのは、このブログを始めたときからの決まりだ。
途中でつまずいたこと
11本を1日あまりで作ったので、つまずきもあった。
- 空のカテゴリを1つ作ってしまった。 記事を分類する「カテゴリ」の指定を誤って、中身が空の新しいカテゴリが1つできた。記事は正しいカテゴリに付け直し、以後はカテゴリを番号で指定するようにした
- サーバーがエラーを返した。 記事の公開と画像のアップロードで、サーバーが「失敗」と返してきたことが1回ずつあった。すぐにやり直さず、先に記事の状態を見に行くと、どちらも実際には成功していた。やり直していたら、同じ記事や画像が2つずつできていた
- 古いリンクが残っていた。 ブログを始めたころに作った宿へのリンクが、2軒ぶん古い形式のままだった。予約のページにはちゃんと着くが、形がほかと違う。気づいたのは、AIが公開後に1枚ずつ確かめていたからだった
言われて直した、書き方の話
作ったものを見て、僕が言ったことが2つある。
1つめは、記事の「地域から選ぶ」という見出しだった。
見出しは地域なのに、中身は「山形・岐阜・兵庫」のように、ばらばらの県がひとまとめになっていた。
見出しの名前だけ替えて、並びは元のままだった。
AIは北から南の順に並べ直し、「見出しの名前を替えたら、中身もその名前で並べ直す」を作り方の決まりに書き足した。
2つめは、試作のあとに、別の記事で言ったことだ。
ある記事に「この送迎は使えないので、事前に足を決めておきましょう」とだけ書いてあった。
読んだ人は「じゃあ、どうしたらいいの?」で止まってしまう。
そのとき僕が言ったのは、こういうことだ。
代わりにこういう方法がある、値段はいくらくらい、時間はこれくらい、事前にここで確かめておく。
そこまで書いてほしい。
ちょっと面倒だったり、具体的に想像しにくかったりすると、人はそれだけで旅行をやめてしまう。
読む人をすんなり予約まで連れて行きたいなら、過保護くらいでちょうどいい。
AIはその記事を「手段・値段・時間・確かめる先」まで書く形に直し、これから作る記事の決まりにも書き足した。
決まりができる前の11本も、読み直した
ただ、この決まりは試作の11本より後にできたものだ。
このブログ記事を書くときに11本を読み直すと、「宿へ確かめてください」で終わる文が、あちこちに残っていた。
いちばん多かったのは「最終チェックインが遅い温泉宿10選」だった。
「夕食付きのプランは、間に合う時刻を宿へ確かめてください」という文が、ほぼそのまま7回出てくる。
夜遅くに着きたい人向けの記事なのに、いちばん知りたいことを、読む人に調べさせていた。
そこで、11本とも、宿ごとに楽天のプランや宿の公式サイトを調べ直して書き換えた。
たとえば佐賀県の武雄温泉の宿は、こうなった。
前:夕食付きのプランは、間に合う時刻を宿へ確かめてください。
後:ご夕食の最終開始時刻は19:30です。間に合わない日は、夕食・朝食なしの【素泊り】プランなら、20時以降の到着でも布団を用意してもらえます。
ほかにも、貸切風呂の予約は当日の先着順か、ペットは何kgまでいくらか、湯治の宿は1泊いくらか、といったことを書き足した。
調べても答えが見つからなかったところは、「予約するときに、備考欄に到着の時刻を書く」「宿に電話して、何時までに着けば夕食が出るかを聞く」のように、何を・誰に・いつ伝えればいいかまで書いた。
答え合わせの途中で本文を変えることになったが、読む人が途中で止まる記事のまま比べても意味がないと考えた。
作った11本
答え合わせは、11月4日ごろ
検索の成績は、公開してすぐには出ない。
45日たった11月4日ごろに、Search Consoleの表示回数とクリック、宿のリンクが押された回数を、型ごとに比べる。
当たった型だけを増やすつもりだ。
今の時点で言えるのは、ここまでだ。
「おすすめ宿7選」だけを書き続けていたら、いちばん伸びない型を、いちばん多く作り続けるところだった。
温泉地が尽きる前にそれが分かったのは、よかったと思う。
結果が出たら、この続きを書く。







