木の机に並んだ文字のない小さな木札。半分ほどが脇の木の盆に分けて入れられ、湯気の立つ湯呑みが添えてある

10月30日の朝8時38分、僕はAI(Claude)にこう聞いた。

温泉地の残り候補はどれくらい?

温泉ブログ(温泉ランド.com)では、温泉地を1か所ずつ記事にしている。この日の朝も、3か所分の記事を公開したばかりだった。あと何か所書けるのかを、一度知っておきたかった。

1分ほどで返ってきた答えは、こうだった。

残りは46か所です。ただ、そのまま使えるのは25か所ほどで、3本ずつならあと8〜9回分です。

46か所のうち、4割ほどは使えない(使えないかもしれない所を入れると、ほぼ半分)。いちばん多かった理由は、すでに記事がある温泉地と同じ市町村だったことだ。

9月の「約50」とは、数えているものが違う

9月にも、残りを数えたことがある(楽天トラベルの温泉地212か所と、書いた記事を突き合わせた)。そのときの答えは「まだ書ける温泉地は約50」だった。

ただ、今回の46か所は、その約50が減ったものではない。数えている温泉地の種類が違う。

  • 9月の約50は、楽天トラベルで宿が7軒以上ある温泉地だった。温泉地ごとに「おすすめの宿7選」などの5本を組にして書く前提だ
  • この候補は、10月16日までに使い切った
  • 10月16日からは、宿の少ない温泉地を1か所1本で書く「1本ガイド」に移った。宿が2〜6軒の温泉地を選び、条件に合う宿を載せる。3か所ずつ組にして公開していて、10月30日の朝に29組目を公開した
  • 今回の46か所は、この1本ガイドの候補のうち、楽天で宿が3軒以上あって、まだ書いていない、外してもいない温泉地だ

AIの答えの「3本ずつならあと8〜9回分」は、3か所を1組にして、あと8〜9組という意味だ。

46か所の内訳

AIの答えを、この記事を書くときにAIに数え直してもらった。46か所は、次のように分かれる。

理由数例
すでに記事がある温泉地と同じ市町村17山ノ内町の5か所(湯田中渋温泉郷と同じ町)
同じ市の2か所で、使えるのは片方だけ2湯の児と湯の鶴(どちらも熊本県水俣市)
楽天で予約できる宿が足りないおそれ3評価や料金が出ていない宿がある、など
そのまま使えそう23北海道が9か所
AIの答えのどの欄にも名前が無かった1熊本の湯山温泉
合計46

宿が足りないおそれの3か所は、まだ外していない。記事を作るときに、宿の空きと評価を見て決める。そのまま使えそうな23か所に、名前の無かった湯山と、水俣の2か所のどちらか1つを足すと25か所になり、AIの「25か所ほど」と合う。

名前だけでは、同じ町だと分からない

候補を出す道具は、AIが10月28日に作った。宿の少ない温泉地の一覧から、もう記事にした温泉地を除いて、口コミの多い順に並べる。

除くときに使えるのは、温泉地の名前と、記事に出した宿の番号だけだ。市町村では除けない。元の一覧には、県と温泉地の名前、宿の数はあるが、市町村の欄が無い。だから「よませ温泉」と「湯田中渋温泉郷」が同じ長野県山ノ内町にあっても、名前が違えば候補に残る。山ノ内町だけで、こうした温泉地が5か所あった。

道具の説明書きにも、こう書いてある。

選ぶ前に、市町村で重ならないかを必ず人が見る。

10月30日の午後3時すぎに外す前、AIは根拠の弱い3か所(砺波・片品・梅ヶ島)を、ブログの全国マップで確かめた。どれも、すでに記事がある温泉地と同じ市町村か、同じ温泉地が地図に載っていた。

市町村を見ても、まだ足りない場合があった。その少しあと、次の3か所を選ぶ途中で、AIは伊豆畑毛温泉も外した。温泉地は静岡県函南町だが、いちばん大きい宿は伊豆の国市にある。伊豆の国市には、もう伊豆長岡温泉の記事がある。朝の答えでは「まだ使えそう」に入っていた。宿を1軒ずつ調べて、初めて分かったことだ。

「18か所」と「17行」は、数え違いだった

朝の答えで、AIは「同じ市町村にもう記事があるものが18か所あります」と書いていた。ところが、その下に並んでいる名前は、山ノ内町の5か所と、1か所ずつの12か所で、合わせて17か所だった。

午後にファイルへ足したあとも、AIは「17行足しました」と書きながら、見出しは「足した17行(18か所)」になっていた。並んでいる名前は、やはり17だ。

この記事を書くときにファイルを開いて数えると、足した行は17で、温泉地も17か所だった。46から17を引くと29になり、AIが道具を動かして出した「29か所」とも合う。「18」は、どこかで1つ多く数えていた。

もう1つ、朝の答えには名前が出てこない温泉地が1か所あった。答えの中の名前を全部数えると、45か所にしかならない。この記事を書くとき、AIに道具を今の状態で動かしてもらった。そこから、朝の答えのあとに外した19か所と、記事にした・下書きにした6か所を足し戻すと、ちょうど46か所になった。その中に、熊本の湯山温泉が入っていた。

外した理由を、ファイルに書いておく

外した温泉地の名前と理由は、small_skip.json というファイルに書いてある。1行に1か所で、たとえば次のような形だ。

  • 「よませ温泉」は「山ノ内町=湯田中渋と同じ町」
  • 「伊豆畑毛温泉」は、いちばん大きい宿が伊豆の国市にあり、伊豆長岡と同じ市だから(残り2軒は函南町)。ファイルには宿の名前も書いてあるが、ここでは伏せた

候補を出す道具は、このファイルを読んで、書いてある温泉地を飛ばす。外した理由が無くなったとき(たとえば、重なっていた記事を消したとき)は、その行を消せばまた候補に戻る。

AIがこのファイルを作ったのは、10月29日から30日にかけての夜だ。それまでは、外したはずの温泉地が、候補を出すたびに上のほうに出てきていた。AIは毎回、同じ市町村かどうかを見直していた。前の日の作業の記録にも、高湯・作並・舞子・白馬落倉などを、同じ市町村だからと外した話が何度も出てくる。

10月30日の朝の答えの最後に、AIは「使えない18か所を small_skip.json に足しておけば、次から候補の数が実際に近くなります。足しておきましょうか?」と聞いていた。午後3時すぎ、僕は一言返した。

足しておいて

AIが足したのは17行で、足したあとに道具を動かすと、17か所はどれも出てこなかった。そのあと外した伊豆畑毛と、予約できる宿が実質2軒だった下風呂温泉(青森)も、理由と一緒に書き足してある。今のファイルには55か所が入っている。

記事の残りを数えたい人へ

ブログで「同じ型の記事をあと何本書けるか」を数えるときに、今回やってみて大事だと思ったことを書いておく。

  1. 候補の元の一覧を決める。僕の場合は、楽天トラベルの温泉地のうち、宿が3〜6軒の所だった
  2. もう書いたものを除く。名前だけでなく、記事に出てくる宿の番号でも除くと、取りこぼしが減る
  3. 名前で除けないものを、人が見る。温泉地なら市町村、ほかの分野なら「同じ店の別名」や「同じ商品の型違い」がこれに当たる
  4. 見て外したものは、理由と一緒にファイルに書き、次から候補に出ないようにする。理由が無くなったら消せる形にしておく
  5. 残りを理由ごとに分けて、合計が元の数に合うかを確かめる。合わないときは、どこかで数え違えている
  6. AIに数えさせたら、言った数と、並べた名前の数が合うかを見る。今回は「18」と書いて、名前は17だった

分かったこと

「あと何か所書けるか」は、名前で数えると多めに出る。今回は46か所のうち、4割ほどが使えず、使えないかもしれない所を入れるとほぼ半分になった。

外すかどうかは、そのたびにAIが見て決めていた。足りなかったのは、外した理由を残しておくことだった。ファイルに書いてからは、同じ温泉地を見直さずに済むようになった。

この記事を書いている10月31日に道具を動かすと、残りは21か所と出た。宿の少ない温泉地の1本ガイドも、終わりが見えてきた。使い切ったあとは、宿が2軒の温泉地をまとめるか、別の型に移ることになる。

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