夕暮れの温泉街を見下ろす旅館の縁側で、低い机に湯のみと閉じたノートが置かれている

10月26日の朝、僕はAI(Claude)にこう送った。

だいぶいい感じに成果が出だしてきた

アクセス解析と合わせて、分析・わかること・改善点など考えられることを教えて

いっしょに、楽天アフィリエイトのレポート画面を2枚貼った。

僕は温泉ブログ(温泉ランド.com)を運営している。記事に楽天トラベルなどへのリンクを置き、そこから予約や買い物があると、売上の一部が報酬として入る。これが楽天アフィリエイトだ。

AIは、ブログのアクセスの数字を自分で取ってきて、楽天の数字と並べた。使ったのは、GA4(Googleのアクセス解析の道具)と、Search Console(Google検索での表示やクリックを見る道具)だ。この記事を書くときに、数字はAIに記録から数え直してもらった。

10月25日時点の楽天の成果(未確定)

楽天のレポート画面では、10月1日から25日までで18件・報酬7,739円だった。どれもまだ「未確定」の数字だ。

サービス件数報酬売上
楽天トラベル(宿の予約)10件4,825円482,855円
楽天市場(買い物)4件2,117円24,729円
ダイナミックパッケージ(宿と交通のセット)1件560円56,000円
楽天GORA(ゴルフ場の予約)2件204円20,450円
楽天トラベル(高速バスの予約)1件33円3,300円
合計18件7,739円587,334円

AIによると、10月16日の時点では14件・5,155円だった。そこから9日で、4件・2,584円増えたことになる。

報酬は、まだ確定していない。楽天トラベルの予約は、泊まり終わってから確定する。AIは「トラベルを半分と見ると、確定するのは5千円前後」と見積もった。楽天トラベルの報酬のうち、確定するのが半分くらいだとすると、という意味だ。これはAIの見積もりで、半分と見た根拠までは聞いていない。

反対に、月が終わってから増えることもある。月末の予約が、あとからレポートに入ってくるからだ(前に書いた記事)。

日本からの訪問は、1か月半で約2倍になった

AIがGA4から取った、週ごとの数字はこうなっていた。「訪問」は、だれかがサイトを開いてから離れるまでを1回と数えたものだ。「予約リンクのクリック」は、記事の中の楽天へのリンクが押された回数で、GA4に記録している。

週(月曜から)日本からの訪問うち検索から予約リンクのクリック
9月14日533458—
9月21日512465—
9月28日53745958
10月5日72567264
10月12日94184989
10月19日1,09694491

クリックの記録は9月25日からなので、それより前の週は空けた。

9月の3週はほぼ横ばいで、10月に入ってから増えた。9月14日の週と10月19日の週を比べると、訪問は563回増えていて、そのうち486回が検索からだった。

Search Consoleで見ても同じだった。Google検索から温泉ランドが押された回数は、8月は週に80〜120回ほどだった。10月12日の週は346回になっていた。

予約リンクは、訪問100回あたり8〜11回押されている。人が増えた分だけ、押される数も増えている。

ただし、GA4の数字には、僕自身の閲覧も混ざっている。「検索から来た人」の中に、僕が数えられている。これはAIの前の分析で分かっていたことだ。

275回のクリックに、10件の予約

10月1日から25日までに、記事から楽天トラベルへのリンクが押されたのは275回だった。楽天トラベルの予約は10件なので、だいたい28回押されて1件の予約がある割合になる。

最初、AIは「約260回」「押した人の25人に1人くらいが予約」と書いていた。この記事を書くときにAIに数え直してもらうと、回数は275回だった。それに、数えているのはクリックの回数で、人の数ではない。同じ人が何回も押すことがある。あとで出てくる東北の温泉地の記事では、10分ほどのあいだに、同じパソコンから宿のリンクが3回押されていた(同じ人らしい)。

報酬1%では、件数より1件の大きさが効く

楽天トラベルの報酬は、どの予約も売上の1%(1円未満は切り捨て)だった。5万円の予約なら、約500円になる。

10件の中に、16万円台の予約が1件あった。この1件の報酬は1,600円あまりで、楽天トラベルの報酬4,825円の約3分の1にあたる。ほかの9件は、1件91円から584円だった。

AIはこう書いていた。

  • 長く泊まる湯治や、高めの宿の予約は、それだけで大きくなる
  • 楽天市場は、売上に対する報酬の割合が高い。4件・売上24,729円で報酬2,117円(約9%)だった。そのうち1件で1,412円だった

どの記事から予約が来たのか、見当をつけた

楽天のレポート画面で分かるのは、予約の時刻と金額、サービスの種類までだ。どの記事から来たかは分からない。

そこでAIは、注文の時刻と、サイトでリンクが押された時刻を突き合わせた。GA4には、どの記事のどの宿のリンクが、何時何分に押されたかを記録している。押された宿の名前は、AIが楽天の情報で確かめた。

10月16日のあとに増えた4件の見当は、こうだった。

  • 3万円ほどの楽天トラベルの予約: 約100分前に、東北の温泉地の「宿7選」の記事で、宿のリンクが3回押されていた。AIは同じ人とみていた
  • 16万円台の楽天トラベルの予約: 約100分前に、自炊・湯治の宿を集めた記事で、湯治宿2軒のリンクが押されていた。どちらも安く泊まれる湯治宿で、AIは「16万円なら長く泊まる予約と考えると合います」と書いた
  • 5万円台の楽天トラベルの予約: 27分前に、スマホで、ニュースの記事から押されていた
  • 楽天GORAの予約: GA4には、直前にゴルフ場のリンクが押された記録は無かった。AIは、宿のリンクから楽天に入った人が、GORAも予約したのかもしれない、とみていた

AIは最後に、こう添えていた。

どれも時刻が近いだけなので、偶然の重なりかもしれません。

だから、これは見当どまりだ。それでも、湯治宿の記事は、試しに書いた記事の1本だった。AIはこれを、湯治や連泊の記事を増やすかを決める材料の1つに挙げていた。

10月に予約リンクが押された回数を、記事の種類ごとに分けると、こうなっていた。

記事の種類クリック
夕食で選ぶ宿7選54
その他(試しに書いた記事を含む)52
温泉のニュース38
宿7選33
車なしで行く旅30
温泉地の案内28
1泊2日のモデルコース20
テーマ別の7選11
カップル向けの宿7選10
持ち物2

AIは、予約がいろいろな入口から来ていると書いた。そして、「ニュースで人を呼び、7選へつなぐ」という温泉ランドの方針どおりの形だ、とまとめていた。ただ、この表だけでは、ニュースを読んだ人が7選へ移ったかまでは分からない。

楽天の画面の「クリック数316」は、そのまま信じない

楽天のレポート画面には「クリック数316」と出ている。GA4の278回(楽天市場行きの3回を含む)より多い。ただ、楽天の画面の316回には、GA4で数えていないゴルフ場のリンク(58回)も入っている。

AIは、楽天の画面のクリックには、人でないクリックが多く混ざっているとみていた。人のクリックの数は、GA4のほうが近い、という見立てだ。

画面のショップ別の表を見直すと、36の店やサービスが並んでいて、そのうち27は10月の売上が0件だった。売上の無い店にも、10回を超えるクリックが付いているところがあった。一方、GA4では、サイトから楽天市場へのリンクが押されたのは、10月に3回だけだった。前にも、Googleを名乗る機械が楽天のリンクを踏んでいたことがある(そのときの記事)。機械のクリックが混ざっていそうだが、GA4で数えていないリンクから来た分もありうる。

ただ、楽天トラベルの欄は97回で、GA4の275回より少なかった。楽天の画面とGA4では、数え方そのものが違うようだ。理由までは調べていない。

AIが出した改善案と、僕が進めたこと

AIは、手間の小さい順に5つの案を出した。

  • 冬と年末年始の記事を、今のうちに出す。 AIの説明では、楽天トラベルで成果になるのは、予約した月の翌々月の末までに泊まり終えた分だけだ。11月の予約なら1月末まで、12月の予約なら2月末までの宿泊が対象になる。冬の宿が予約される11〜12月に間に合わせるなら、今が出しどきになる
  • 湯治や連泊の記事を増やすかを、11月4日に決める。 試しに書いた記事は、11月4日に効果を測る予定がある。そこで、ほかの種類の記事と並べて決める
  • 持ち物の記事に、楽天市場の品を少し足す。 熱海の持ち物の記事は、Google検索で4位前後に出ている強い記事だ。旅先で、ついでに買われやすい品が向いている
  • GA4で、僕のパソコンの閲覧を除く。 今は僕の閲覧が「検索から来た人」に混ざっている
  • 10月17日に入れた変更の効果は、11月17日に測る。 トップページのタイルや、診断と地図への案内などを変えた。その効果は、まだ数字に出ていない

このあと、僕はGA4で自分の閲覧を除くやり方を聞いた。AIはGoogleの公式ヘルプで今の手順を確かめてから、書いてくれた。自分の回線を「内部」として登録して、除くフィルタ(決まった閲覧を数字から外す設定)を、まず「テスト」の状態で作る。有効にすると、除いた閲覧はあとから戻せないからだ。テストの間は数字は消えず、除く対象の閲覧に印が付くだけだ。

僕はその場で設定した。反映には24〜36時間かかるので、10月28日ごろにAIが確かめて、テストの印が付いていたら僕が「有効」に切り替える。

冬と年末年始の記事と、持ち物の記事は、「進めて」と頼んだ。どちらも別の作業として動き始めている。持ち物の記事は、11月4日の測定を崩さない順番で進めることになった。

分かったこと

検索から来る人が増え、予約リンクのクリックも同じように増えていた。成果が増えたのもそのためだと思う。

ただ、楽天トラベルの報酬は1%なので、月の数字は大きな予約が1件あるかどうかで大きく変わる。

どの記事が効いたかは、時刻を突き合わせれば見当がつく。ただ、AI自身が書いていたとおり、偶然の重なりかもしれない。次に数字を見るのは、11月4日の試しの記事の測定と、11月17日の変更の測定、そして報酬が確定したときだ。

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